これまで定期的に来ていた生理が、何の兆候もなく、ある日を境にピタッと止まりました。
更年期を迎えると、「だんだんと不定期になり、期間が空いて、やがて閉経を迎える」と多くの情報に書かれていますよね。私もそうなるのだろうと思っていました。
たしかに、周期が28日から23日くらいに短くなったり、経血の量が少なくなったりという変化はありました。でも、きちんと3日ほどの出血はあったのです。だから、突然なくなるなんて思いもよらず…。しかも痛みや体調不良もなく、気付けばもう2か月が過ぎています。
「異常?正常?これは一体どう解釈したらいいの?」と正直戸惑っています。
放置して大丈夫?医学的にはどうなの?
医学的に「閉経」とは、1年間月経が来なかった時点で確定されます。
そのため、まだ2か月生理がない段階では「閉経かもしれないけれど、もう少し様子を見ましょう」という扱いになります。
更年期とは、一般的に45歳から55歳くらいの期間を指し、卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が揺らぎながら減っていく時期です。
その過程で、生理周期が短くなったり長くなったり、経血量が増えたり減ったりと「不安定な時期」が訪れます。
ただ、人によっては私のように「ある日を境にピタッと終わる」ケースもあり、これは決して珍しいことではないそうです。
体の変化
では、全く変化がないかといえば、そうでもありません。
まずは体重。これまで中肉中背で、スーツもMサイズで十分。「オーダーのし甲斐がないな」と笑っていたくらい、体形の変化とは無縁でした。増減もせいぜい1キロ程度。
ところがこの1年で、定番体重より2キロ以上増え、ズボンがきつくなる始末。特にお腹まわりは「浮き輪肉」がしっかり定着。鏡の前で「妊娠でもしたのか」と苦笑するほど。
これは単なる食べすぎではなく、女性ホルモンの減少により基礎代謝が落ち、脂肪がつきやすくなることが一因といわれています。特にお腹まわりの脂肪が増えるのは、多くの女性が実感する典型的な変化です。
さらに、顔には肝斑と思われる影が濃くなり、鏡を見るのが嫌になることも。
肝斑は、女性ホルモンの影響で悪化・改善を繰り返すことが知られており、更年期に目立つのは自然なことのようです。幸い、内服薬を始めて少し改善してきたのは嬉しい変化です。
心と気力の変化
身体だけでなく、心や気力の変化も感じています。
以前は仕事に情熱を注ぎ、残業もいとわなかったのに、今は定時になると「早く帰りたい」。やる気が出ず、「まあ仕方ないか」「言っても無駄」「触らぬ神に祟りなし」なんて言葉を口にする日々。
実際、女性ホルモンが減ることで自律神経のバランスが乱れ、疲労感・集中力低下・気分の落ち込みが起こりやすくなるといわれています。私が感じている「やる気の減退」も、その影響かもしれません。
受診の目安
では、どんな時に病院を受診すべきなのでしょうか。
更年期の変化は自然なことですが、以下のような場合には婦人科への相談が勧められています。
- 生理が急に止まったあとに、不正出血がある
- ホットフラッシュや発汗、動悸が強く、生活に支障がある
- 気分の落ち込みが続き、日常生活がつらい
- 急激な体重増加やむくみが気になる
- 骨粗鬆症のリスクが高い(親が骨折歴あり、痩せ型など)
閉経の時期に似た症状を示す病気(甲状腺疾患や婦人科系の腫瘍など)が隠れている場合もあります。心配なときは「更年期外来」や婦人科で相談するのが安心です。
ということで、やはり、私の場合は該当なしとなります。まあ、体重増加は該当していますが‥。太ってきました、という相談はちょっと気が引けます。ひとまず定期健診で様子を見たいと思っています。
セルフケアの工夫
更年期の変化を少しでもラクに過ごすために、自分でできる工夫もあります。
- 食事:大豆イソフラボンやカルシウム、ビタミンDを意識して摂る
- 運動:ウォーキングやストレッチなど軽い有酸素運動で代謝と気分を改善
- 睡眠:寝る前のスマホやPCを控え、入浴で体温を上げてから就寝
- ストレス対策:深呼吸、ヨガ、日記などで心を整える
- 人とのつながり:孤立せず、友人や家族と話す時間を大切にする
「頑張らなきゃ」と思うより、「無理せず、自分をいたわる」ことが一番大切だと感じています。
終わりに
閉経?を迎えた今、これらの変化が更年期障害なのか、単なる老化なのか、答えはまだわかりません。
ただ一つ言えるのは、確実に「これまでと違う自分」を実感しているということ。
医学的にも、更年期の現れ方は人それぞれで、突然閉経を迎える人もいれば、長い時間をかけて徐々に変化する人もいます。
どちらが「正常」かという区別はなく、どちらも自然な経過です。
同じように「突然閉経した?」という人もきっといると思います。
私の体験が「そういう人もいるんだ」と少しでも参考になれば幸いです。
最近は、夕食はお魚と野菜を中心にする、お酒は1,2杯程度で平日はなるべく飲まない、という食生活の改善に取り組んでいます。効果があれば、またお知らせしたいです。
そして、人とのつながり、ストレス解消につながる可能性のあるこの文章発信は、気力は細々ながらも、無理のない範囲で続けていけたらと思っています。
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