子どもがいなくても、子どもたちから学べる!
先日、近くの養護学校で開催された学習発表会に参加する機会に恵まれました。学習発表会は、子どもたちが日々の学びや成長を発表する場であり、大人が見守る場でもあります。
普段、私たちは「できること」を当たり前に考え、自分にも相手に求めてしまいます。この発表会で、子どもたちの純粋な頑張りや、小さくても成長する姿、大人たちの見守る目の温かさを感じることができました。
子どもも大人も、障がいがあっても、なくても、DINKs夫婦でもどんな家族でも、みんなが尊重し合って生きられる社会になってほしいと思います。このイベントを通じて、「誰もが大切にされる社会」をどう作っていくのか、その一歩を考えさせられました。
今回は、学習発表会の様子と、感じたことをお伝えします。
小学部:できること、好きなことの発表で自信を高める
小学部の子どもたちが発表していたのは、自分の好きなことや、できるようになったことでした。給食や、運動など、好きな勉強の一部を実際に発表したり、楽器を演奏したりと、緊張しながらも発表する姿に思わず笑みがこぼれました。また、発表後に、保護者や先生方から褒められてハイタッチをしている様子に、やり遂げたという思いを感じることができました。とても可愛かったです。
子どもたちが見せてくれる努力や成長は美しく、とても純粋に映りました。
中学部:物語を通じて学ぶ「共感」
中学部では、物語の発表でした。物語の中でセリフを話し、課題をクリアするなど、自分の役割を果たすことで、一つの物語を作り上げていく展開でした。少しセリフが滞ると、大丈夫かな、できるかなと心配になりながらも、楽しく物語を見せてもらいました。最後のオチがシュールだったので、とてもびっくりしたのですが(笑)
できることは一人ひとり違っても協力して、素敵なものを作ることができる力強さを感じました。自分の良さを生かしながら、相手も尊重するという、誰もが大切な存在であってほしいと思いました。
高等部・地域の販売:社会的な基準への挑戦
高等部は製品販売会を行っていました。手作りの製品が展示され、その丁寧さに驚きました。商品の包装やデザインも今風のおしゃれなもので、可愛く仕上がっていました。製品販売会場では、子どもたちの制作過程を紹介しており、宣伝VTRもとても面白かったです。作る過程での努力が垣間見え、また、接客やおすすめのコメントなども呼び掛けており、素敵だなと思いました。
また、地域の障がいのある方が働く事業所の販売もあり、野菜や、布製品、小物、木工製品などを販売していました。利用者の方が、訪れたお客様と対応していました。
物を作って売ることは、とても難しいことですが、「障がいのある方が作っているから」、という慈善の気持ちに頼るのではなく、「社会で評価される製品を作ろう、おもてなしをしよう」と努力し、制作や販売に取り組んでいるのが伝わりました。
「熱い思い」は社会を盛り上げていくと思います。どんな人でも、上を向いて努力することで、正当に評価される社会であってほしいと強く思いました。
すべての人が助け合い尊重される社会へ
子どもたちが努力している姿を見ることができた一方で、子どもをもたない女性たち、子どもをもてなかった女性たちに対する社会の偏見や孤独についても考える自分に気付きました。
最近、児童手当の拡大と、子ども・子育て支援金の徴収開始についてのニュースが話題となっています。子どもがいない私にとってはやや複雑な思いはありますが、社会全体で子どもを育てている、という視点に立ち、支えあう一員として認めてもらえるチャンスと捉え、前向きに考えていきたいと思います。
最後に
子どものいない方も、地域の学習発表会や福祉のイベントに参加してみてください。参加しやすさを考えると、規模が比較的小さい、養護学校がおすすめです。社会に役に立つ皆さんの心を温める、素敵な時間を過ごすことができると思います。
私たち一人ひとりが共生する社会を、みんなで作りたいですね!
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