私の心をわしづかみ!少女マンガの黄金時代
1980〜90年代、「りぼん」は私にとって、日々の生きがいでした。毎月、待ちに待った発売日、学校帰りに書店へダッシュして購入し、あたりが薄暗くなるまで夢中でページを一心不乱にめくるのが恒例でした。作品を読み一人興奮していたことを鮮明に覚えています。
あの時期の「りぼん」のキャッチフレーズは「200万部乙女のバイブル!」
最盛期の1994年には250万部を超える発行部数となり、私たちが恋焦がれた世界を示す夢の本となっていました。それ以来、私の趣味はマンガです!大人こそ、あの頃のときめきを感じましょう!
あの頃の乙女の皆さま、一緒に甘酸っぱい気持ちを思い出してみませんか。
「りぼん」名作三選 マイ・ベスト・ピュアな恋
「りぼん」で私が夢中になった作品は、本当に数知れず。今回は初期に、特に大好きだった恋愛作品を3つ紹介します。
- 「ポニーテール白書」 水沢めぐみ 先生
- 「星の瞳のシルエット」 柊 あおい 先生
- 「ときめきトゥナイト」 池野 恋 先生
「ポニーテール白書」では、結と郡司君の淡い初恋や、微妙な関係の発展にキュンとし、結の明るさや成長する姿に励まされました。「星の瞳のシルエット」では、星のかけらに憧れ、香澄と久住君の不器用な恋愛にやきもきしたものでした。「ときめきトゥナイト」では、魔界人の江藤家をはじめとするユニークさと、蘭世の真壁君への熱烈な恋や、二人の困難に立ち向かう姿を応援し、ハラハラしました。
内容についてはネタバレを避けるため、ざっくりとした説明と個人の考えを述べていますが、共感いただける方も多いのではないかと思います。
付録・全プレの楽しみ
当時、「りぼん」には豪華な付録や全員プレゼントがあり、それもまた私の楽しみのひとつでした。トランプやレターセットなど、大事に取っておいて、時々眺めたり、ここぞというときに使ったりしていました。全プレでは、切手をたくさん集めて応募し、1か月後、ようやく届いたグッズを開ける瞬間の喜びは、自分で購入できる今よりも10倍強かったように感じます。「星のかけらペンダント」を手に入れた時は、私にも出会いが・・!と夢を見たものでした。
好きなキャラクターのグッズを手に入れ、飾ったり、持ち歩いたりしてワクワクしていたあの頃をとても懐かしく感じます。
マンガを通して学んだこと
マンガの中で、初恋の心の揺れ動き、男女のふれあいのときめき、胸キュンな恋愛、友達とのたわいないやり取りなど、これから自分にも来るであろう青春に対する期待や、登場人物たちの成長と強さに憧れ、目標にして進んでいくという意欲を持ちました。
どの作品も、恋愛物語としてのエンターテインメントだけでなく、人間模様や心情や成長が描かれていることで、人の心を考えたり、言葉や漢字の読み方を覚えたりすることができたとも感じています。
200万乙女の夢が詰まった月刊誌「りぼん」
毎月、月刊誌を手に取って読むことこそが、私にとっては特別な時間でした。紙のページをめくれば、キラキラした絵柄が飛び込み、キャラクターに感情移入してときめいたり、怒ったり。ちなみに亡くなった祖母は、私の「りぼん」を欄外の投稿や宣伝も含め、紙面の端から端まで丁寧に読む、正統派乙女でした(笑)。
読み終わると、自室の押し入れにきれいにしまい込み、ことあるごとに引っ張り出してきては何度も読み返していた「りぼん」。ページが少し黄ばんでいたり、折れたりしても、自分だけの宝物として、大事に並べていた光景を今でも思い出すことができます。
永遠の乙女のバイブルとして「りぼん」の今
現代では、書店もすっかり減少し、「りぼん」を小脇に抱えた少女を見かけることも少なくなりました。ネット書店で購入する人も多いでしょうね。紙媒体「りぼん」は、2023年では約40万部の発行となっているようです。また、電子書籍として、集英社公式アプリ「マンガMee」をはじめ、主要な電子書籍ストア、Kindleや楽天Koboなどでも配信されています。店頭に買いに行かずして、どこでも手軽に読むことができる、便利で手軽な時代になったと感じます。
一方で、紙の雑誌の重みと、1枚ずつページをめくったり、好きなシーンを行ったり来たりしてときめいていた感覚や、雑誌を大事に並べ、コレクションしてにやにやしていたあの時間は何にも代えがたいのではと、少し寂しく思うのも正直な気持ちです。
いずれにしろ、「りぼん」には、これからの乙女を産み育てる、ドリームメーカーであってほしいと、切に願っています!
まとめ トキメキよ、永遠に!
マンガはただの娯楽ではなく、心を、感情を、豊かに育てるものだと改めて感じます。登場人物たちの成長や心の葛藤を追いながら、私たちは自然と自分を見つめ、心を育ててきたと思います。「りぼん」の中で学んだことや感じたことは、私を構成する大事なパーツの一つです。
あの頃の「りぼん」に最大限のリスペクトを抱きながら、形は変わっても、40代も全力でマンガ愛を貫いていきたいです。皆さんも、マンガであの頃のピュアさを思い出してみませんか。
コメント